最近よく聞く、退職理由ベスト3
こんにちは、採用マーケティングの金子です。
色々な会社の採用支援をしています。その中で、面接同席、面接代行をご支援させていただくケースも多いです。面接では必ず転職理由を聞きます。言っていることが本音の場合もあれば、建前の場合もあるので、本音を探るのが面接同席、代行時の私の提供価値の1つでもあります。
今回は、面接時によく聞く本音の退職理由ベスト3を挙げていきます。
第3位 経営者、会社の方針が合わない
これは、経営者と一緒に仕事をする機会が多い方、比較的規模が小さい組織の方の場合によく聞く内容です。会社の方針と言っても、上司の方針だったりするケースもあるので、会社の方針が合わないという場合、誰がどういう立場で言っている内容かを丁寧にヒアリングする必要があります。
「経営者と合わない」と言っても、方針が合わない、人間性が尊敬できない、ハラスメントが酷い、現場に来ないなどなど色々と理由があります。そのため、「それは仕方ないですよね」と客観的に思える理由と、「他責性が強いな」と思う場合と2つに私は分けます。
前者は問題ないですが、後者は転職後も起こり得る理由なので、私は注視します。その場合は、過去の経歴の様々な場面での選択をどのような判断でしてきたかを複数聞くようにしています。そして、いずれも他責性が強ければ、同じことが転職後も起こるので、合否判断材料の1つにします。前者の場合も、深掘りして聞き、本当に仕方なかったことなのかを確認するようにしています
第2位 上司が取り合ってくれない
これも「仕方ない」話なのか、「他責性」が強い話なのか、確認していく必要があります。ただ、経営者との違いは、経営者は普通変わりませんが、上司は変わるケースもよくあります。ここがポイントです。そのため場合によっては部署異動や、他の社員に共有して行動を起こすことで、上司が変わることもあるので、アクションを起こしたのか、思っているだけなのかをしっかり丁寧に確認するようにしています。もちろん、動けないケースもあるので、アクションしたかどうかだけが判断材料にはなりませんが、一つの指標にしています。
ちなみに、「他責性」が強い方は私は基本的には採用にはお勧めしません。意見は言っていただける方が間違いなく良いですが、他責性が強すぎると、建設的な話がしにくかったり、組織の雰囲気が悪くなるからです。
第1位 長期で就業できるイメージがわかない
コロナ前までは、30代くらいまでの方に多い理由でしたが、最近は、40代、50代の方からも多く聞かれるようになった理由です。理由は、「業務負荷の大変さ」「人間関係」「事業の将来性」「見本になる人が社内にいない」等様々あります。
ただ共通しているのは、経営陣や、意欲的な上席の方との会話が少なく、ポジティブな話を聞く機会が少なく、結果的に「諦め」や「落胆」、「思い込み」でネガティブに仕事を捉えて、この退職理由に至っているケースが多いです。
難しいのは、退職時面談をされる企業も多いかと思いますが、この退職理由を正面から言ってくれる社員は少ないことです。言いにくいですよね。そのため、経営者や上司はこの理由に気付きにくかったりします。
この解決の処方箋は、私はポジティブな方とのコミュニケーション一択だと考えています。ここを意識的にできている会社は、この問題が起こりにくいです。言うは易し、行うは難しですが、とても大切です。
まとめ
経営者、上司からすれば退職を言われる側はとても辛いことです。私もサラリーマン管理職時代に何度か経験ありますが、落ち込むものです。ですが、そこには理由があるので、改善できることは、改善して未然に防げるものは防いで、少しずつ定着率が良い会社にしていきたいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m
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