Indeedが描く未来と、私たちの役割
先日、リクルートの決算発表の中で、Indeedが目指す未来像に関する動画が紹介されました。今後、Indeedは「Careerscout」と「Talentscout」という2つの新機能を実装予定だそうです。動画は以下のリンクからご覧いただけます。

簡単に説明すると、Careerscoutは求職者向けサービスで、求職者が自分で検索しなくても、Indeedが適切な企業を自動的に提案してくれるというものです。さらに、面談調整や面接対策もAIがサポートしてくれるという点が特徴です。
一方、Talentscoutは企業向けサービスで、求人票の最適化と、自社に適した求職者の選定をAIが行ってくれます。企業にとっては、AIが面接まで対応してくれる点が大きな魅力です。
要するに、AIがオンラインでできることを最大限自動化し、求職者と企業のマッチングを進めていく未来が描かれています。オンラインではテクノロジーが進化し、オフラインでは直接対面することの重要性が増すと予想されます。
つまり、今後、直接対面での印象がより重要になる時代が来るかもしれません。オンラインでテクニックを磨けば、AIのサポートも手伝って、企業と求職者は効率的にやり取りできるでしょう。しかし最終的には、対面での印象や実際のやり取りが重要な役割を果たすことになるはずです。
最初はズレも大きいので、双方**「がっかり感」**が話題になるかもしれませんが、それを克服した企業や求職者は、AI化をうまく活用できるでしょう。自動化が進むことで、Indeedから離れていく企業や求職者も出てくると予測します。この「チューニングノウハウ」は今後のビジネスの鍵になると考えています。

また雇用形態によってもAIの影響は異なります。正社員雇用は少し時間がかかるかもしれませんが、アルバイトやパートのマッチングは早く進みそうです。特にタイミーなどの非面接型の仕事が増えてきている中で、AI化の波は急速に広がるでしょう。
正社員転職市場、とりわけホワイトカラー層がこの新しいAI支援サービスをどれだけ利用するかが、今後の鍵を握るでしょう。現時点では実績が上がってきていますが、特に未経験者にとっては、AIによる転職支援がどれほど有効かが重要なポイントです。
さらに、ブルーカラー層への支援においても、AIの活用が進むかどうかが大きな影響を与えるでしょう。もしAIをうまく活用できれば、より多くのブルーカラー層がこのサービスに引き寄せられることになると思います。
また、AIが求人票を自動で作成するという機能も注目されています。求人の自動化は効率的で嬉しいことですが、給与提示の金額をAIが決める場合、企業側がその金額を受け入れるかどうかが課題になります。もしAIが提示する給与が低ければ、応募者の数が減る可能性があり、企業はAIが提案する条件をどれだけ受け入れられるかが重要なカギとなります。これもまた「チューニングノウハウ」の一部と言えるでしょう。
最終的には、AIが提示する条件に企業がどれだけ柔軟に対応できるか、もし受け入れられない場合は、AIがターゲット層を変更する提案をどれだけ受け入れられるかが大きな問題となります。企業がAIの提案を受け入れられる場合、採用活動はスムーズに進むでしょう。しかし、もし受け入れられなければ、企業は新規採用がますます難しくなっていくと考えられます。

結論
企業と求職者の調整役は今後も必要ですが、AIが全てを支配する時代が来たとき、私たちの役割はどうなるのでしょうか。それが現実になったとき、私の仕事はどう変わるのか、はたまた無くなるのか。
それはまた、別のはなし・・・
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