採用は“楽をする工夫”ではなく、“向き合う覚悟”の時代になった

中小企業の採用支援をしていると、必ずと言っていいほど出てくるのが「予算」の話です。
私のクライアントの多くも、ここはかなりシビアです。
「採用は成功させたい」
「でも、給料は上げられない」
「できれば採用費もかけたくない」
——このお気持ち、正直よく分かります。
ただ、ひとつ大前提としてお伝えしなければならないのは、
採用は“自社基準”ではなく“市場基準”で選ばれるものだということです。
どれだけ社内事情が厳しくても、求職者は市場にある数多くの選択肢の中から仕事を選びます。
給料、条件、働き方、会社の将来性。
そこに“選ばれる理由”がなければ、そもそも応募の土俵にすら立てません。
少し前までは、
「この媒体を出せば採れる」
「このやり方をやれば毎年うまくいく」
そんな時代も確かにありました。
ですが今は違います。
求人広告、人材紹介、スカウトサービス、SNS、スポットワーク…。
どれか一つに頼るのではなく、複数の手段を並行して使うことが、当たり前になりました。
実際、採用に成功している企業ほど
「これだけやればOK」という考え方をしていません。
試して、修正して、また試す。
地味ですが、その積み重ねが結果につながっています。

もちろん、無駄にお金を使えばいいとは全く思っていません。
ただし、
・使える予算が限られている
・大きな条件改善ができない
のであれば、理解しておくべきことがあります。
それは、採用成功までに“時間と工数”がかかるという現実です。
採用はご縁とタイミングです。
露出する期間が長ければ長いほど、出会える確率は上がります。
お金をかけられないなら、その分「向き合う時間」を増やすしかありません。
さらに厄介なのが、
インフレ、少子化、ネット環境の変化です。
この影響で、採用の難易度は年々、しかも加速度的に上がっています。
今年うまくいった手法が、来年はまったく通用しない。
そんなことも、もはや珍しくありません。
採用においても、
資本主義の論理がより強く、よりシビアに働く時代に入っています。
例えば、社員の給料が市場より低い場合。
残念ですが、優秀な人は応募すらしてくれません。
一方で、
・人事制度を見直す
・評価の仕組みを変える
・イレギュラーな働き方を認める
こうした“柔軟性”を持てる会社は、
同じ給与水準でも、きちんと人を採用できています。
この差は、ノウハウ以前に
経営者のスタンスの差だと感じています。

環境が厳しくなるほど、
「今まで通りでなんとかならないか」
という気持ちは強くなります。
ですが、採用においてはもう
“楽をする工夫”だけでは乗り切れない時代です。
私たち支援する側も、提案を進化させ続けなければなりませんし、
正直、チャレンジをやめた瞬間に成果は止まると思っています。
採用は、魔法の方法を探すものではありません。
変化に向き合い、試し続ける覚悟があるかどうか。
結局そこが、
これからの採用成功を分ける一番のポイントなのだと感じています。
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